もし亡くなったら

愛する家族であるペットが亡くなった時、それは予想以上に悲しくつらいものです。
その悲しみの中で、後悔することなくやすらかに見送ってあげることが、私たち飼い主に課せられた最後のつとめです。
そして、それをきちんと果たすことが 「ペットロス」に陥ることなく、私たち自身の安らぎにつながります。

涼しいところに安置する

直射日光の当たらない、涼しい部屋に連れていきます。
次に、ペットシートをしき、さらにバスタオルを広げて、その上に寝かせてあげて下さい。

体を清める

まず、お湯で濡らし固く絞ったタオルなどで体をきれいに拭いてあげましょう。
次に鼻、口、お尻などから体液、排泄物などが出る事がありますので、これもお湯で湿らせたタオルなどで、丁寧にふいてあげます。 まるめたタオルなどで枕を作り頭を高くしてあげると徐々に収まってきます。
目や口が乾いてきますので、水で潤してあげましょう。

体を整える

人に比べ、体の小さなペットは死後硬直が早く進み、亡くなって2時間後には、先ず 手足、それからお腹、頭部へと広がっていきます。
そのままですと手足がつっぱって柩に収まらないこともありますので、両手足をやさしく胸の方へ曲げてあげます。 小型犬、猫ちゃんなどは抱っこしているとそのままの姿で落ち着きます。
次に、出来れば目を閉じてあげてください。 犬や猫などペットの場合、顔の皮膚にゆるみが少ないため、なかなかむつかしいのですが、10分ほど軽くまぶたを抑えてあげると目をとじることができます。
ただ、閉じないことも よくありますので無理をしないでください。

冷やす

お家にある保冷剤、氷などをタオルで包み、傷みの早いお腹、脇の下に当ててあげます。
保冷性を保つため、下に敷いたバスタオルで保冷剤と一緒に包み込むようにしてください。
この状態で、箱などに寝かせ、ふたをしておけば、より保冷効果が高まります。
ここまでの処置をしておけば、夏場でも2日(48時間)は大丈夫と考えてよいでしょう。
より永く保存する場合は、密封性を高め、ドライアイス(アマゾンなどで入手)を使用します。
ただし、お腹が張ってきたり、変色してきた場合は限度だとお考えください。

お通夜

最近は、人と同じように家族みんなで、お通夜をしてあげたいという方が増えています。
枕元にお花、お水、好きだったおやつ、おもちゃなどをお供えして、最後のお別れをしてあげてください。

ペット霊園、ペット葬儀社の下見をする

現在はペットも火葬をするのが一般的で、ペットの葬儀、火葬、納骨まで一括してやってくれるペット霊園も数多くあります。
また、自宅まで出向いて火葬をしてくれる訪問火葬車もあります。
設備、スタッフの対応、お葬儀・お骨上げ・納骨の方法などはさまざまで、自分に合った業者を選ぶことが大切です。 できれば数か所、見学されることをおすすめします。

ペット霊園、ペット葬儀社に連絡をする

日時の予約が必要な場合がほとんどです。 葬儀の方法など、希望があればその時に伝えましょう。

準備をする

お花や好きだった食べ物、写真など、燃やせるものは一緒に火葬できます。
ただし、首輪などの金具、化学繊維類、プラスチックなどは火葬できません。
服装は普段の平服で結構です。

連れてくる時は

大きめの綿タオル、シーツなどにくるんで、出来れば、箱などに寝かせてお連れ下さい。
大型犬で車に乗せるのがむつかしいなど、送迎が必要な場合は相談してください。

ペットの土葬

土葬はまだ違法でありませんが、いくつかの注意点があります。

  1. 自己所有の土地である事 (公園、他人の土地は違法行為になります)
  2. 臭い、衛生面、野生獣の害を考慮して1m~2mの深さが必要
  3. 消毒及び遺体の分解を促す意味で、遺体と同量の「消石灰」を施す
  4. 地下水の汚染対策をする (飲料水系、農耕作地に配慮)
  5. 配管や基礎部分は避ける
  6. 譲渡、転居などを考慮して、将来的に掘り起こさない場所を選ぶ

昨今の社会状況を考えると、集合住宅はもちろん、一般の庭付き住宅地でも難しいのが現状です。

大切なペットの葬儀、火葬、納骨、供養のご相談、お問い合わせは各霊園・ペット葬儀社直接ご連絡下さい